生理のたびに血塊が出ていた、あの頃のこと——30代、腺筋症・筋腫だと知る前の話

※この記事は私個人の体験をもとに書いています。症状が気になる方は、婦人科への受診をおすすめします。

生理が来るたびに、血塊が出ていた。

手のひら大の、レバーみたいな塊が、ごろりと。

最初に出た時は驚いた。でも毎回そうなっていくうちに、「またか」という感覚になっていった。これが私の生理なのだと、いつのまにか思っていた。

「これが普通だと思っていた」

生理の量って、誰かと比べるものじゃない。

友人と「どのくらい出てる?」と話すこともなければ、多いのか少ないのか確かめる機会もない。だから私は長いこと、自分の状態を「こういうものだろう」と思って過ごしていた。

夜用の大きなナプキンに替えても、1〜2時間でまた交換しなければならなかった。血塊がナプキンと下着で受け止めきれない感覚があって、外出中も「今どのくらい出ているか」が常に気になっていた。

仕事の日も、子育ての最中も、移動時間と生理のタイミングを計算しながら動いていた。

染みないか不安で暗めの服を選ぶのは、生理中あるあるだと思う。それに加えて私は、血塊が落ちてくるかもしれないという不安も常にあった。

今から思えば、あれは「普通の量」ではなかったと思う。でも当時は、それに気づく基準がなかった。

「息切れは、加齢のせいだと思っていた」

30代後半に入ってから、少し動くと息が切れるようになっていた。

階段を上ると息が上がる。子どもと少し走ると、妙に疲れる。

「30代前半と後半では体力が違う」という話を聞いたことがあって、なんとなくそれで納得していた。体力が落ちるのは自然なこと。そういうものだろう、と。

貧血という発想は、まったくなかった。

あとから調べて知ったのだけど、慢性的な貧血はゆっくり進行するため自覚が持ちにくいらしい。体が「これが普通」として適応するから、かなり進んだ状態でも気づけないことがある、と。

「そういうことだったのか」と、診断を受けてから読んで、妙に腑に落ちた。

今から思えば——あの出血量で貧血にならない方がおかしかった。でも当時の私には、息切れと生理の出血量が同じ体のこととして結びついていなかった。

痛みより、量の方がずっと日常に影響していた

生理痛は、あった。

でも——痛みは「黙っていればやり過ごせる」という感覚があった。痛い時間をただ耐えれば、終わる。——今なら、それも受診のサインだったと思っているけれど。

それよりも日常への影響が大きかったのは、出血の量だった。

生理の期間中は、何かを計算しながら動いていた。長時間の移動を避けること、トイレの場所を先に確認すること。そういうことが、あの頃の当たり前になっていた。

診断を受けたのは、30代の終わりだった

その状態が続いたまま、私は婦人科に行かなかった。

「そういうものだ」と思っていたから。それに、子育てで手いっぱいだったから。自分のことを後回しにする理由は、いくらでも出てきた。

実は婦人科に行くまでにも、一度引き返したことがある。38歳の時のことは、こちらに書いています

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婦人科を受診して、子宮腺筋症と子宮筋腫——両方あると言われたのは、39歳の時だった。

どちらも、過多月経や血塊の原因になる疾患だと先生に教えてもらった。「量が多くて当然でしたね」という話をした時、「それだけ出ていたなら、もっと早く来てほしかった」と言われた。

責められているというより——「もっと早く楽にできたのに」という意味に聞こえた。

気づかなかったのは、しかたなかったと今は思う

比べる基準がなかった。生理のことは人に話しにくかった。子育てで精一杯だった。全部本当のことだ。

ただ——

今の私には、「夜用ナプキンが1〜2時間でいっぱいになる」「手のひら大の血塊が出る」というのは、受診を考えるサインだったとわかる。あの息切れも、ただの加齢ではなかったかもしれない、とわかる。

あの頃の自分に一つだけ伝えられるとしたら。

「それ、一度婦人科に行ってみて」と言う。

おわりに

生理の量がなんとなく多いかも、と思いながらも受診していない方は、意外と多いんじゃないかと思う。

私がそうだったから。

血塊が出ること、夜用ナプキンが1〜2時間もたないこと——「普通じゃないかもしれない」と少しでも思ったら、それが受診のタイミングかもしれません。

私の体験が、「そういえば私も」と思った誰かに届けばいいな、と思っています。

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※気になる症状がある方は、ぜひ婦人科への受診を検討してみてください。

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