子宮腺筋症と診断されてから、私はずっとピルを飲み続けている。
フリウェルという低用量ピルだ。もうすぐ2年になる。
飲み始めた頃は、正直「これで治るんだろうか」と思っていた。腫れが引けば、子宮が元の大きさに戻れば、それで「治った」ということになるんだろうと。
でも違った。
先生に言われたのは、「これが今一番いい状態かもしれない」という言葉だった。
治った、ではなく。今一番いい状態。
その言葉の意味を、私はまだ咀嚼しながら、3ヶ月に一度、婦人科に通っている。
飲んで変わったこと
ピルを飲み始めてから、月経の量が劇的に減った。
飲む前は、ショーツタイプの生理用品を使っても不安なくらいの量だった。それが今は、酷い日でも昼用の大きめのナプキンで済むようになった。
これだけでも、飲んでいてよかったと思う。
腫れも、落ち着いた。飲み始めた頃よりは縮小している——少なくとも、私の場合は。
でも「正常サイズ」には戻らなかった
縮小はした。でも、腺筋症になる前の「正常なサイズ」には戻っていない。
最初にそれを聞いたとき、少し戸惑った。飲み続けているのに、なぜ?と思った。
先生の説明はこうだった。
低用量ピルは、子宮腺筋症を「消す」薬ではない。ホルモンの影響を抑えて、症状をコントロールするための薬だ。腫れが安定して、月経量が減って、日常生活に支障が出ていないなら——それは治療がうまくいっている状態だと。
「これが今一番いい状態かもしれません」
その言葉の意味が、少しずつわかってきた気がした。
腺筋症なのか、筋腫なのか——私もまだわかっていない
私の場合、子宮腺筋症と子宮筋腫が両方あると言われている。
これは珍しいことではないらしい。共存することがある、と先生は言う。
ただ正直に言うと、どちらがどう影響しているのか、私にはまだ完全には理解できていない。毎回の診察で質問する。その場では「なるほど」とわかった気になる。でも家に帰って少し経つと、また曖昧になってくる。
医療のことって、そういうものなのかもしれないとも思う。専門的な話を、その場で全部理解して、ずっと覚えていられる人がどれだけいるだろう。私はできていない。でも、だからといって通うのをやめようとは思わない。
3ヶ月に一度の診察、私の場合は30分かかる
薬が3ヶ月分しか処方されないので、受診は年4回になる。
毎回やることは、まず血圧を測ること。
ただ、私は毎回ここで引っかかる。行ってすぐ計測すると高血圧判定になってしまうので、5〜10分ほど椅子に座って休んでから再計測している。そのため、最短でも30分はかかる。
血圧に問題がなければ、薬を処方してもらっておしまい、という流れ自体はシンプルだ。私のように血圧が毎回ひっかかる場合は少し時間がかかるが、それでも「思っていたより大変ではない」というのが正直なところだ。
年に一度、子宮頸がんと子宮体がんの検査のタイミングでエコーも確認する。同じく年に一度、血栓の値を調べるための血液検査もある。
経過を見てもらいながら、薬を続ける。それだけのことが、この病気との付き合い方の基本なのだと、今は思っている。
ピルの継続可否は血圧だけで判断するわけではありません。気になることがあれば、自己判断せず担当医に相談してください。
完全に理解できなくても、通い続ける理由
自分の中で少しずつ整理がついてきたせいか、最近はママ友や友人との会話でも、婦人科の話が自然と出るようになってきた。
以前だったら、なんとなく話しにくくて、自分から切り出すことはなかった。でも今は、「3ヶ月に一度ピルもらいに行ってるんだよね」くらいのトーンで話せるようになっている。
すると、意外と「私も婦人科行こうか迷ってて」「生理がしんどくて」という声が返ってくる。
みんな、抱えているんだな、と思う。
完全に理解できなくてもいい。わからなくなったら、また聞けばいい。
それでも、通い続けることに意味がある。
「これが今一番いい状態かもしれない」という言葉は、10年間何もしなかった私には、十分すぎるくらいの言葉だった。
本記事は個人の体験に基づく記録です。治療の判断は必ず担当医にご相談ください。
この記事を読んで、「自分もピルについて聞いてみたい」と思った方に。
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処方の可否は診察時の医師の判断によります。「まず聞くだけ」でも、そこから状況が動き始めることがあります。


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