婦人科、怖いですよね。
私も38歳のとき、一度帰りました。
受診しようと決めて、実際に病院まで行って、でも診察室に入らずに帰宅した日のことを、今でも少し覚えています。
あれから1年後、今度は別の理由で婦人科へ行くことになりました。そこで子宮腺筋症と子宮内膜症の診断を受けました。
今思うと、もっと早く行けばよかったと思っています。実際には、想像していたより大分簡単だったし、難しくなかった。敷居は高く感じていたけれど、その敷居は自分の中にあったんだな、と今はそう思います。
この記事は、その記録です。
38歳、受診しかけてやめた
32歳で今の会社に正社員として入ってから、毎年健康診断を受けていました。子宮頸がん検診は健診のオプションで毎年自分から追加して受けていて、経腟エコーで卵巣まで診てもらっていました。毎年「異常なし」。「卵巣の腫れもないですね」と言われ続けていた。
だから、自分の子宮のことについて、漠然と「大丈夫なはず」という感覚がありました。
ちなみに今は、婦人科に通うようになってからは、子宮頸がん検診も婦人科で受けているので、健診のオプションには追加していません。
38歳のとき、生理の量がひどく多くて、月経困難症というものを自分で疑い始めました。月経過多を10年放置した結果という記事にも書いていますが、当時の私は「もしかして病気かも」という感覚をずっと押し込めていました。
ある日、勇気を出して婦人科に行ったんです。予約して、受付をして、待合室に座った。
診察の前に、看護師さんが症状を確認してくれました。「どんなことが気になりますか?」と聞かれて、生理の量のこと、痛みのことを話したんです。
看護師さんは丁寧に聞いてくれて、「そうですね、個人差がありますからね」と言って——その場の空気が、なんとなく落ち着いたんです。
私は「あ、大丈夫かも」と思ってしまって。そのまま診察を受けずに帰宅しました。
今思えばおかしな話なんですが、あの瞬間の「安心」はとても本物でした。
「生理なんてこんなもの」が、1年間の判断を鈍らせた
あの日の会話の中に、「生理なんてこんなもの」というニュアンスの言葉がありました。
きっと雑談のような一言だったと思います。そしてそれを「じゃあ大丈夫か」と受け取ってしまったのは、私自身でした。
ただ今振り返ると、あの診察前の面談——担当が男性医師だったので、先に女性の看護師さんが緊張をほぐしてくれる目的だったんだと思うんですが——あれで「本当に受診が必要ですか?」と自問自答してしまったんです。症状を話して、落ち着いてしまった。そのまま帰れてしまった。
毎年健診で「異常なし」と言われていた。そこに「そういうもの」という言葉が重なった。「私が大げさなのかも」という気持ちに着地して、それから1年間、婦人科に行くという選択肢が頭から消えました。
ちなみに今は、月経困難症は治療の対象です。生理が辛ければ、それは「そういうもの」ではなく、婦人科に相談できること——そういう考え方は、ずいぶん変わってきているようです。当時の私はそれを知らなかった。
39歳、二つの引っかかりが重なった
翌年の健康診断で、二つのことを言われました。
ひとつは「膣のところにポリープがあります。婦人科で取ってもらうといいですよ」。
もうひとつは、健診の面談で言われた一言でした。「貧血の傾向が強くなってますね。貧血はつらいですが慣れてしまうので——値は悪いので、早めに通院をおすすめします」と。
実は元々貧血気味で、以前から指摘はされていました。それがこの年、「早めに通院を」と言われるくらいの値になっていた。
ポリープについては、後で調べたら比較的よくある所見でほとんどは良性らしいのですが、そのときの私にはただ「何かある」という感覚だけがありました。
子宮の腫れについては、特に指摘されませんでした。腺筋症や内膜症という言葉は、このときも一言も出てきていません。
でも、「ポリープ」と「貧血」が重なったことで、何かが変わりました。一つならまた「大丈夫かも」と思えたかもしれないけれど、二つ重なると——「今度こそ行かないと」という気持ちになったんです。
健診結果の封筒が届く少し前に、婦人科の予約を入れていました。
初めてちゃんと診てもらって気づいたこと
毎年、子宮頸がん検診を受けていました。経腟エコーもセットで。それでも婦人科への受診には抵抗があった——自分でも不思議だったんですが、健診の検査と「婦人科に行く」は、気持ちの上でまったく別物でした。
健診の場合は「受けに来てください」と言われる流れで、検査を受けるのは義務みたいな感覚。でも婦人科に自分の意志で「症状があって来ました」と行くのは、なんというか——自分の問題を認めに行く感じがして、それが重かった。
実際に婦人科で診てもらったとき、「あ、こんな感じか」と思いました。健診で子宮頸がん検診を受けてきた経験があったので、内診そのものはそれほど変わらない。自然分娩の経験もあってか、以前より楽に感じた部分もありました。これは個人差があると思いますし、私の場合の話ですが——受ける前に持っていた緊張よりは、ずっと小さかった。
内診や検査の感じ方には個人差があります。不安な場合は、初診時に医師や看護師に「怖いです」と伝えることができます。
そして、この受診で子宮腺筋症と子宮内膜症の診断が出ました。
「でも毎年エコーを受けていましたよ?」と伝えたら、先生に教えてもらいました。健診のエコーは主に卵巣の腫れや大きな異常を確認するためのもので、腺筋症のような子宮の筋層の変化は、症状の原因を探るつもりで診てもらわないと見つかりにくいことがある——らしいです。
健診を受けていたこと自体は無意味じゃなかったけど、「症状があって婦人科に行く」とは、また別の話なんだと知りました。
子宮腺筋症と子宮内膜症の違いについては、別の記事で詳しくまとめています。
怖くても行ってよかった、と今は思う
「さっさと行けばよかった」と、今は思っています。
子宮腺筋症は、進行すると子宮が大きくなっていくことがあります。早めに対処した方が、症状の管理がしやすいと先生に教えてもらいました。あの38歳の日に診察を受けていれば、もう少し早く対処できていたかもしれない。
ただ、当時の自分を責める気持ちにはなれないんです。怖かったのは本当だったし、「大丈夫かも」と思いたかったのも本当だった。だから今、「さっさと行けばよかった」と思える自分は、あの頃よりも一つ知識が増えたんだな、くらいに受け取っています。
診断がついて、治療の選択肢が見えて、今は低用量ピルで症状と折り合いをつけながら過ごしています。「わかった」という事実が、何より楽でした。想像していたより、ずっと簡単だった。
低用量ピルを飲む前に知っておきたいことという記事も書いています。受診後のことが気になる方は、読んでみてください。
【オンラインで婦人科に相談できるサービスも増えています】
「婦人科、怖い」という気持ちがあるなら、まずオンラインから始める方法もあります。レバクリでは、スマートフォンから婦人科の相談・ピル処方が受けられます。
※本記事はA8.netを通じた広告を含みます(PR)
同じように怖い気持ちを持っている方へ
婦人科が怖い、という気持ちは、おかしくないと思います。
私は38歳で一度帰りましたし、それから1年間は「まあいいか」と思い続けていました。誰だってそういうことはある。
ただ、「何かある気がするけど、動けていない」という状態が長く続いているとしたら——それがいつか、何かのきっかけで動く日につながればいいな、と思っています。
私のきっかけはポリープと貧血の数値でした。人それぞれで構わない。タイミングも、方法も。
敷居は高く感じるかもしれないけれど、行ってみると思ったより難しくなかった——それが私の正直な感想です。
この記事は私自身の体験をもとにした情報提供です。症状が気になる場合は、婦人科への受診をおすすめします。


コメント