胸やけはありません。みぞおちの違和感も、酸っぱいものが上がってくる感じも、何ひとつないんです。
それなのに——今年の健康診断で胃カメラを受けたら、「バレット食道」と言われました。さらに、食道と胃の境目(噴門)が、60代くらいの人によく見られる状態にゆるんでいる、と。
私はまだ40代です。自覚症状がまったくないだけに、「えっ、そんなことになっていたの?」というのが、正直な気持ちでした。今日聞いたばかりのことを、忘れないうちに、そして同じように「自分は大丈夫」と思っている方に届けばと思って、書いています。
この記事は私の受診体験と、その場で聞いた一般的な説明の共有です。診断や治療を代替するものではありません。気になる症状や所見がある場合は、医療機関にご相談ください。
去年「逆流性食道炎の傾向」と言われても、実感がなかった
実は去年も、「逆流性食道炎の傾向があるので気をつけてくださいね」と言われていました。
でも、ピンと来なかったんです。だって、何の症状もないのですから。胸やけがあれば「ああ、これか」と思えたかもしれません。でも自覚がゼロだと、「傾向、ね」くらいの受け止めで終わってしまう。気をつけようにも、何を気をつければいいのかも分からないまま、1年が過ぎました。
バリウムではなく、胃カメラを選んだ
今年、私はオプションで胃カメラを足しました。「バリウム検査だけでは、胃の周りの状態まではしっかり分からない」と聞いたからです。
正直に言うと、胃カメラは少し勇気がいりました。実際、検査中は嗚咽(おえっとなる感じ)があって、なかなかつらかったです。先生の説明も、その最中はあまり耳に入ってきませんでした。
ただ——カメラを飲んでいる間、先生が時々「スマホ」とか「猫背」とか口にしているのが、断片的に聞こえてきたんです。「なんのことだろう?」と、それがずっと引っかかっていました。
検査のあと、自分から「なんのことですか」と聞いた
検査が終わってから、私は先生に聞いてみました。「さっき、スマホとか猫背とおっしゃっていたのは、何のことですか?」と。
そこで、今回の結果を改めて説明してもらえたんです。
- 逆流性食道炎が慢性化して、バレット食道と呼ばれる状態になっていること
- 食道と胃の境目(噴門)が、60代くらいの人によく見られるほどゆるんでいること
- 腹圧(お腹の圧迫)や、肥満、猫背の姿勢などが、関係する要因として挙げられること
もし私があの「スマホ」「猫背」を聞き流して、自分から質問しなかったら——この内容を、ちゃんとは知らないまま帰っていたかもしれません。検査を受けるだけでなく、気になったことを自分から聞く。それも大事なことなんだな、と思いました。
1年で、ここまで進んでいた
去年は「傾向」、今年は「バレット食道」「噴門が60代並み」。
この1年の進み方に、私は一番びっくりしました。自覚症状がないあいだに、体の中では着実に変化が進んでいた。「これはヤバいな」と、率直に思いました。
バレット食道について先生に聞くと、ここから食道がんに進む可能性はゼロではないけれど、過度に怖がるような高い確率ではない、と説明されました。大切なのは、定期的に内視鏡で経過を見てもらうこと。そして、関係する生活習慣に手を打っていくこと——そう受け止めています。粘膜の状態そのものを元通りにするのは難しいとも聞いたので、「治す」というより「これ以上進めない、経過を見ていく」という向き合い方になりそうです。
「症状がない」は、「大丈夫」ではなかった
今回いちばん身にしみたのは、これです。
自覚症状がないことと、体が健康であることは、別だった。
胸やけがないから大丈夫、痛くないから平気——そう思って様子を見ているあいだに、進むものは進んでいた。自覚は、思っていたほどアテにならなかったんです。
そして、もう一つ思ったことがあります。「こういう症状が出たら受診してください」「これが気になったら来てください」と、よく言われますよね。でも、症状がない私のような場合、その目安では動けません。痛くもかゆくもないのだから、自分で受診のタイミングを判断しようがないんです。だとしたら——症状を待つのではなく、定期的に検診を受けて、検査のほうで見つけてもらうしかないのかもしれない。今回、そう感じました。
私は子どものことばかり調べて、自分の体のことはいつも後回しにしてきました(その話は鉄分を摂っても、貧血が治らないことがあるにも書いています)。今回も、胃カメラを足していなければ、自分から聞かなければ、知らないままでした。
若いうちに知れたことは、たぶん幸運だった
ショックではあります。でも、見方を変えれば——40代の今、この状態に気づけたことは、たぶん幸運なんだと思います。
若いうちに知るほど、生活習慣を見直す時間も、経過を見ていく時間も、長く取れます。手の打ちようがあるうちに気づけた。そう考えることにしました。
これから私が変えようとしているのは、先生が挙げてくれた要因に関わるところ——姿勢(猫背とスマホの時間)と、お腹まわり(体重)です。フリウェルを続けるために生活を見直し始めた話とも地続きで、結局は同じ「自分の体と向き合う」ことなんだなと感じています(その話はフリウェルを飲み続けるために、私が始めたことに書きました)。
詳しい健診結果は、これから届きます。次は、自分ひとりでは読み取れない数値も、調べたり教わったりしながら読み解いて、そこで気づいたことを書いていきたいと思っています。今日はまず、「症状がなくても、進んでいることがある」——これだけは、誰かに伝えたかったのです。
健診で胃カメラを足すかどうか迷っている方、何か言われても自覚がなくて様子見にしている方。私の今日が、ひとつの参考になれば嬉しいです。そして、女性の体のこと全般は私が歩いた婦人科の道のりにもまとめています。
症状がなくても、逆流を防ぐために生活を見直した話は、こちらに続きます。
症状がなくても、逆流を防ぐ生活を始めた——バレット食道と言われた私が、見直した姿勢・寝方・食事のこと
胃の検査をきっかけに、大腸の検診先を探してみた話は、こちらに。
大腸がん検診、どこで受ければいいの?——初めての私が、2つのクリニックを比べて決めた基準
この記事について:この記事は、運営者(万樹)自身の受診や治療の体験と、自分なりに調べた内容をもとに書いています。専門家が内容を保証しているわけではありません。症状や治療のご判断は、体質や状況によって一人ひとり違います。気になることは、必ず主治医や専門医にご相談ください。


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