胃カメラのあと、「大腸も」と思ったけれど
健診の胃カメラで、思いがけずバレット食道を指摘された——その話はこちらの記事に書きました。自覚症状がないまま、一年で進んでいた。あのとき、胃のことだけでなく、消化器全体への意識が、私の中で少し変わったように思います。
それで、ふと思ったのです。「そういえば、大腸の検査って、受けたことがないな」と。
大腸がん検診という言葉は知っていました。でも、いざ「受けよう」と思ったとき、私はすぐにつまずきました。
——どこで受ければいいんだろう。
この記事は、その私が、受診先を探して、2つのクリニックを比べて、自分なりの「選ぶ基準」を見つけるまでの記録です。実は、まだ私自身は受診の途中です。だから「受けてみてどうだった」はまだ書けません。書けるのは、「どう探して、何を基準に選んだか」まで。同じところで立ち止まっている方の、参考になればと思います。
「大腸がん検診って、どこで受けるの?」——最初に立ち止まったこと
婦人科なら、通っているところがあります。胃カメラは、健診で受けました。でも大腸は、どこに行けばいいのか、まったく見当がつきませんでした。
内科? 消化器科? それとも健診センター?
調べ始めて、まず分かったのは、「選択肢がいくつもある」ということでした。そして選択肢が多いと、かえって決められなくなる。婦人科に初めて行くとき、怖くてなかなか足が向かなかったときのことを思い出しました(その話はこちらにまとめています)。
ここで止まってしまう人は、きっと私だけではないと思います。だからまず、私が理解したことから書いていきます。
大腸がん検診には、2つの入口がある——便潜血検査と大腸内視鏡
調べてみて、大腸がん検診には大きく2つの入口があると知りました。
ひとつは、便潜血検査(べんせんけつけんさ)。便を採って、血が混じっていないかを調べるものです。自宅で採便できて手軽で、自治体などの検診で基本とされている方法だそうです。いわば、ふるい分けの最初の一歩です。
もうひとつは、大腸内視鏡(だいちょうないしきょう)——いわゆる大腸カメラです。こちらは直接、腸の中を見る精密な検査。便潜血検査で「陽性(血が混じっている)」となった場合に、次に受けることが多いと知りました。つまり、便潜血でふるい分けて、引っかかったら大腸内視鏡へ、という段階の関係なんですね。人間ドックなどで、最初から大腸内視鏡を選ぶこともあるそうです。検査中にポリープが見つかれば、その場で取れることもある、とのことでした。
ひとつ、知ってほっとしたことがあります。便潜血検査が陽性でも、それがそのまま「がん」というわけではない、ということ。痔など、ほかの理由で血が混じることもあるそうです。「陽性」と聞くと身構えてしまいますが、まずは次の検査で確かめる、という順番なのだと分かって、少し落ち着きました。
もうひとつ、これも調べて知ったことです。便潜血検査は、月経の時期は避けたほうがいいそうです。経血が混じると、本当は問題がなくても「陽性」と出てしまうことがあるから、とのことでした。
私が候補にした2つのクリニックと、比べた理由
私が候補にしたのは、よく通る道沿いにある2つのクリニックでした。普段は気にも留めていなかったのですが、胃腸も診てもらえるところが、意外とすぐ近くにあったんです。
一つは、以前に一度かかったことのあるところ。もう一つは、調べていて新しく見つけたところ。この2つを並べて、「どちらが自分に合うか」を考えました。
考えているうちに、自分が何を大事にしているのかが、だんだん見えてきました。それが、次の「選ぶ物差し」です。
私が「選ぶ物差し」にしたこと
ここが、この記事でいちばんお伝えしたいところかもしれません。受診先を選ぶとき、私が見ていた基準です。
胃と大腸、両方を診てもらえるか
私の場合、胃にバレット食道という所見があります。だから、胃の経過観察も、大腸も、一緒に診てもらえるところだと、一度の手間で済むな、と考えました。胃カメラと大腸カメラの両方を扱っているか——これは私にとって、大きなポイントのひとつです。
検査のときの「つらさ」への配慮があるか
私は、のどの奥に何かが触れると「オエッ」となりやすいほうです。ただ、これが気になるのは胃カメラのとき——カメラがのどを通るからです。胃カメラには、鼻から入れる「経鼻」や、鎮静剤で眠っている間に受ける方法があると知りました。
一方、大腸カメラはのどを通りません(おしりから入れます)。だから「オエッ」の心配はなく、気になるのはお腹の張りや、検査そのものへの抵抗感のほうでしょうか。こちらにも、鎮静剤を使って、うとうとしている間に受けられる選択肢があるそうです。ただ、鎮静を使うと検査のあとしばらく院内で休む必要があったり、その日は車の運転を控えたほうがよかったりする、とのこと。
私は胃も大腸も診てもらいたいので、それぞれで「楽に受けられる方法」が選べるかを、確認しておきたいと思いました。胃と大腸では、つらさの中身が違うんですね。
予約のしやすさと、通いやすさ
経過観察で繰り返し通うことを考えると、予約の取りやすさや通いやすさが、地味に効いてきます。WEBで予約できるか、電話なら受付の時間帯はどうか。家から無理なく通えるか。一度きりでなく続けて通う前提だと、こういう「続けやすさ」が大事なんだな、と気づきました。
電話・WEBで確認しておきたいこと
最後に、これから問い合わせるときに聞いておこうと思っていることを、リストにしておきます。
- 受けたいのは便潜血か、大腸内視鏡か(自分の希望を伝える)
- 胃の所見(バレット食道)の経過観察も、一緒に診てもらえるか
- 鎮静を使う選択肢があるか
- 費用と、予約の取りやすさ
まだ、「探している途中」です——受けてみたら、また書きます
正直に書くと、私はまだ受診先を決めきれていません。だから、「実際に受けてみてどうだったか」は、この記事ではまだ書けません。
でも、「どう探して、何を基準に選ぶか」までは、今の私にも書けました。受けてみたら、そのときの体験は、あらためて続きとして書こうと思っています。
ひとつ、調べていて知ったことを書いておくと、大腸がん検診は、女性も40歳から対象になるのが一般的だそうです(自治体によって違うので、お住まいの案内で確認してみてください)。子宮頸がんや乳がんの検診は受けていても、大腸は後回しになりがち——私自身が、まさにそうでした。便のことは、なんとなく人に相談しづらい話でもあります。でも便潜血検査は自宅で採便できて手軽なので、最初の一歩としては、思っていたよりハードルが低いのかもしれません。
それからもうひとつ。私はずっと、自分の貧血は月経のせいだと思っていました。でも、貧血の理由が消化器のほうに隠れていることもあると知って、「大腸も一度ちゃんと診ておこう」という気持ちが、少し強くなりました。
「どこで受けるの」で止まっていた私へ
並べてみると、難しいことは何もありませんでした。胃と大腸を一緒に診てもらえるか。眠っている間に受けられるか。通いやすいか。電話で何を聞くか。——そのくらいのことです。
でも、「どこで受ければいいの?」の一行で止まっていたあのときの私には、それすら見えていませんでした。
今、同じところで立ち止まっている方が、この記事を読んで、ひとつでも「これなら聞いてみよう」と思える物差しを持って帰ってくれたら、うれしいです。私も、近いうちに受けてきます。そのときは、続きを書きます。
自分の体と向き合うなかで書いた、ピロリ菌のことや、貧血と鉄のことも、よかったら。
最後に、ひとつだけ。検診は、症状のない人が受けるものです。もし、便に血が混じる、便通が急に変わった、体重が減ってきた——そんな気になる症状があるときは、検診を待たずに、消化器の外来をたずねてみてください。それは検診とはまた別の入口なのだと、私も調べていて知りました。
※この記事は、検査を受ける前に受診先を探した一個人の記録と、一般的な情報の共有です。診断や治療を代替するものではありません。検診の種類や受け方は、お住まいの自治体の案内や医療機関でご確認ください。
この記事について:この記事は、運営者(万樹)自身の受診や治療の体験と、自分なりに調べた内容をもとに書いています。専門家が内容を保証しているわけではありません。症状や治療のご判断は、体質や状況によって一人ひとり違います。気になることは、必ず主治医や専門医にご相談ください。


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