発達障害のある子の「学校」のことは、一度に全部はやってきません。
就学相談、学級の選択、検査、書類、転籍、行き渋り、そして中学の進路——それぞれの場面で初めて知る制度があり、初めて迫られる選択がありました。私自身、「もっと早く全体の地図を見たかった」と何度も思いました。
この記事は、その地図です。わが家が歩いた順番に、それぞれの場面で書いてきた記事への入口をまとめました。今のお子さんの現在地から、必要なところだけ読んでいただければ十分です。
なお、中学から先はわが家もまだ歩いている途中です。この地図は、息子の成長とともに描き足していきます。
⓪ 就学の前に——保育園と「加配」の時代
振り返れば、わが家の学校の話は、就学相談より前に始まっていました。
息子の保育園には、2歳クラスから「加配」(お子さんの様子に合わせて保育士さんを手厚く配置してもらう仕組み)をお願いしていました。加配を選ぶまでの迷いと、そこからの4年間のことは、こちらに書いています。就学相談で話す材料は、実はこの時期に積み重なっていました。
① 就学相談——年長の春から始まる最初の分かれ道
最初の入口は、市区町村の教育委員会が行う「就学相談」でした(名称や進め方は自治体によって違いがあります)。年長の春に始まり、見学・面談を経て、就学先を考えていく流れです。
私はここで、特別支援学校を見学して自分の偏見が崩れる経験をしました。何をするのか・いつ動くのか・見学で何に気づいたかは、こちらにまとめています。
② 学級の選択肢——普通級・支援学級・特別支援学校・通級
選択肢は大きく4つありました。普通級、支援学級、特別支援学校、そして「通級による指導」(普通級に在籍したまま、週に数時間だけ別室で個別の指導を受ける仕組み)です。
それぞれの違いと、わが家がどう選んだかは上の就学相談の記事に書きました。「そもそも誰に相談すればいいのか」で立ち止まっている方は、相談窓口の使い分けから読んでいただくのがいいかもしれません。
③ 検査と書類——WISC・診断書・意見書・受給者証
就学や支援の場面では、検査結果や書類を求められることが何度もありました。名前がよく似ていて、私は何度も混乱しました。同じところでつまずく方が多い部分だと思うので、一つずつ分けて書いています。
④ 入学後——「転籍」という選択肢があること
就学時の選択は、ゴールではありませんでした。わが家は小2で普通級へ移り、小5で支援学級へ戻っています。制度上は学級を移る「転籍」という仕組みがあり、わが家はそれを2回使いました。
進んでから戻ることは、後退ではありませんでした。その記録と、転籍の手続きについて確認してきたことは、こちらです。
⑤ 学校に行けなくなったとき
わが家には、小1から小4まで、学校に行きづらい時期がありました。地図の上では一本道に見える就学も、実際には立ち止まる場所があります。
行けなくなる理由の整理と、親が最初にできること。そして、わが家がその4年間を支えてもらった相談支援専門員との出会いのこと。この2本は、当時の私に一番読ませたい記事です。
⑥ 中学の進路——わが家が今、歩いているところ
小6の今、わが家はまさにこの分かれ道にいます。支援学級か、普通級か。ここで初めて「内申点」という現実も知りました。
このテーマは現在進行形のまま書いています。迷っている過程も含めて、同じ場所に立っている方の参考になればと思います。
- 中学は支援学級か普通級か——今まさに答えが出ないまま書いています
- 支援学級ではなぜ内申点がつかないのか——親が知るべき現実
- 中学の支援学級を、息子と見学した日
- 中学進路で初めて「精神手帳」を調べた日
- 精神手帳を申請するとき、最初に知っておくべき「診断書」のこと
⑦ その先のこと——今は「知っておくだけ」で十分
高校から先のことは、わが家もまだ地図を持っていません。ただ、就労支援の制度と、使える手当・助成のことは、先に名前だけ知っておいてよかったと思っています。急ぐ必要はない場所です。
おわりに——地図は描き足していきます
振り返って思うのは、どの分かれ道にも「正解」はなかった、ということです。わが家の選択がそのままあなたの家の正解になるとは限りません。ただ、分かれ道の存在を先に知っているだけで、立ち止まったときの心細さはずいぶん違うはずです。
この地図は、息子が中学に進んだら、また描き足します。あなたの現在地のそばに、入口が一つでも見つかれば幸いです。


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