護衛艦の甲板で、息子が「へぇ」と言った

横田基地の翌日——5月17日は横須賀へ。

護衛艦の一般公開。
護衛艦は年に数回しか見られない。この日は特別な日程だった。

護衛艦は、初めてだった

息子は乗り物の知識がある。
横浜周辺で展示船を見たこともあった。でも護衛艦は初めてだった。

潜水艦の上を歩く機会もあった。

私は船体の感触に驚いた。鮫肌のようにざらざらしていて、全然滑らない。
そんなことを確かめながら歩いていたら、息子たちはとっくに先へ行っていた。慣れない場所に乗れた興奮で、足が速かった。

普段と違う声

息子は普段、少し高めの声でおちゃらけたように話す。
それがこの子の「調子がいい」サインでもある。

護衛艦では、それが変わった。

実際に運用されている護衛艦だから、主砲も見られる。機能のための構造が、そのままそこにある。
解説のパネルの前で、息子は静かに読んでいた。

「へぇ」

それだけだった。

いつものふざけた「へぇ」ではなく、落ち着いた、低い「へぇ」だった。

本物が持っている力

護衛艦のことを本で読んでいても、実物を目の前にするとやっぱり違う。

機能のために作られたものが持っている「重さ」みたいなものは、写真や文字では伝わらない部分がある。

息子がそれを感じ取って、声のトーンが変わった。

別に何か言葉にしなくていい。
あの「へぇ」で十分だと思った。

2日間、飛行機と船を見てきた。
どちらも、息子の「知っている場所」だったけれど、行ってみると全然違う顔があった。

心理士さんの言っていた意味が、少しずつわかってきたような気がしている。

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