ピロリ菌が陰性とわかって、私がいちばんほっとしたのは「子どものこと」だった

ピロリ菌の検査で「陰性」とわかったとき。

自分の胃のことより先に、私がほっとしたのは——「これで、子どもにうつす心配をしなくていい」ということでした。

ピロリ菌は、胃がんにも関わるとされる菌です。それが、親から子へ、家庭の中でうつることがあると知っていたので。自分が陰性だったことが、自分のためというより、子どものための安心になった——そんな経験を、今日は書いてみます。

この記事は私の受診体験と、一般的に言われていることの共有です。診断や治療を代替するものではありません。検査や除菌については医療機関にご相談ください。

ピロリ菌とは——胃がんにも関わるとされる菌

ピロリ菌(正式にはヘリコバクター・ピロリ)は、胃の中に住みつく細菌です。

胃酸の強い胃の中でも生きられる、めずらしい菌で、慢性的な胃炎や胃潰瘍、そして胃がんのリスク要因の一つとされています。

ただ、感染していても症状が何もない人も多いそうです。「いる=すぐ大変なことになる」というより、「いるなら、リスクを知って手を打てる」という性質のもの、と私は受け止めています。

多くは、幼いころに家庭の中でうつるとされる

私が「子どもにうつす心配」を気にしたのには、理由があります。

ピロリ菌の感染の多くは、胃酸の弱い乳幼児期に成立すると考えられているそうです。そして、その経路の一つとして、家庭内・親子間の口を介した感染(口移しや、食器・スプーンの共有など)が挙げられると聞きました。

ここで、ひとつだけ強く言いたいことがあります。これは「うつした親が悪い」という話では、決してありません。 感染しても無症状のことも多いし、見つかれば除菌という方法もある。経路も親からだけとは限りません。だから、「もしかして私がうつしたかも」と自分を責める必要はないと、私は思っています。知っておくと、検査や対策につなげられる——その意味で書いています。

私の検査の記憶——たぶん、妊娠中の血液検査だった

正直に言うと、私は自分がいつ・どうやってピロリ菌を調べたのか、はっきりとは覚えていません。

記憶をたどると、妊娠中に受けた血液検査の中で調べてもらった気がします。妊婦健診では、いろいろな血液検査をしますよね。その一つで、抗体のようなものを見てもらったのだと思います(このあたりは記憶があいまいなので、「こういう検査だったはず」という程度に読んでください)。

検査の方法は、血液や尿で調べるもの、息を使うもの、胃カメラのときに調べるものなど、いくつかあるそうです。気になる方は、どの方法が自分に合うか、医療機関で聞いてみるのがいいと思います。

「陰性」が、子どもへの安心に変わった

結果は、陰性でした。

そのとき私が感じたのは、「よかった、自分の胃は大丈夫」よりも先に、「これで、子どもと濃厚に触れ合っても、私からうつす心配は減る」という安心でした。

子どもが小さいころは、同じスプーンを使ったり、口元が近かったり、濃厚接触なんて日常です。それを神経質に避け続けるのは難しい。だから、自分が陰性だとわかったことは、私にとって「安心して子どもに接していい」というお墨付きのように感じられたのです。

自分の検査が、子どもへの接し方の安心につながる。健康診断や検査は、自分のためだけじゃなかったんだな、と思った出来事でした。

虫歯菌も、濃厚接触でうつるといわれる

少し脇道ですが——同じ「濃厚接触でうつるといわれるもの」として、虫歯菌の話も聞いたことがあるのではないでしょうか。

虫歯菌(ミュータンス菌)も、親子間でうつることがあるといわれます。私も、虫歯がないかは検査してもらった記憶があります。「親子の濃厚接触でうつるものがある」という点では、頭の片隅に置いておくといいのかもしれません。

もし陽性でも、除菌という道がある

最後に、これだけは添えておきたいです。

もし検査で陽性だったとしても、それで終わりではありません。ピロリ菌には、抗菌薬による除菌という治療があります。除菌することで、胃がんなどのリスクを下げることが期待されるとされています。

だから、「陽性だったらどうしよう」と検査自体を怖がる必要はないと思います。陰性なら安心できるし、陽性なら手を打てる。今の自分の状態を知るための検査だと、私は思っています。

私は、自分の検査結果が子どもへの安心につながった経験から、「自分の体を調べることは、家族を守ることでもある」と感じるようになりました。自分の健康を後回しにしがちだった私が、ようやくそう思えるようになった話は、鉄分を摂っても、貧血が治らないことがあるや、私が歩いた婦人科の道のりにも書いています。胃カメラで見つかったことの話は自覚症状ゼロなのに、バレット食道と言われたに。あわせて読んでいただけたら嬉しいです。


この記事について:この記事は、運営者(万樹)自身の受診や治療の体験と、自分なりに調べた内容をもとに書いています。専門家が内容を保証しているわけではありません。症状や治療のご判断は、体質や状況によって一人ひとり違います。気になることは、必ず主治医や専門医にご相談ください。

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