5月31日の予定は、もともとソロだった。
息子のいう「ソロ旅」は、友達を呼ばずに親子2人で行く旅のことだ。
三崎口まで行って、マグロを食べて、横須賀でのりものフェスティバルを見て帰ってくる。
息子の希望で決めたルートで、京急で行くというのも息子が選んだ。
前日に変わった
出発の前の日、息子が聞いてきた。
「友達も誘っていい?」
年の近い、同じように特性のある友人だ。
OKを出した。
ソロで行くつもりだったスケジュールが、友達も加わった旅になった。
相手をフォローしながら動いた
特性のある子ども同士の旅は、単純ではない。
それぞれに「こうしたい」がある。
息子は自分の希望を持っていた——京急に乗りたい、三崎口に行きたい、のりものフェスを見たい。
でも友達の希望も、ちゃんと拾っていた。
どこに寄るか、どの順番で動くか。
自分の希望に向かいながら、でも相手が置いていかれないように——そのバランスを、息子なりに取りながら動いていた。
私はそれを、少し離れたところで見ていた。
「でしょ」
三崎口でマグロを食べて、横須賀でのりものフェスを見て、横浜のハマフェスまで足を伸ばした。
1日かけて、かなりの距離を動いた。
帰りの電車の中で、友達が「楽しかった」と言った。
息子は「でしょ」と言っていた。
連れてきてもらった側ではなく、連れてきた側の言葉だと思った。
放デイ心理士の言葉の続き
「興味があることに一緒に行ってください」
その言葉から始まった5月だった。
横田基地で知らない顔を見た。
護衛艦で普段と違う声を聞いた。
そして三崎口では、友達を誘って、フォローしながら動く息子を見た。
「子どもの興味に乗っかる」とは、子どもが知っている場所に私が連れて行ってもらうことなのかもしれない。
そう思った5月の終わりだった。


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