「加配(かはい)」という言葉を、保育園を考え始めて初めて知った——という方は、少なくないと思います。私もそうでした。
発達がなんとなく気になる子の入園を考えるとき、この「加配」が大きな助けになることがあります。一方で、申請すれば必ず受けられるとは限らない、という現実もあります。
この記事では、加配とは何か、申請はどう進むのか、診断との関係はどうなっているのかを、私が調べて・経験して理解した範囲で整理しました。制度そのものの解説が中心です。気持ちの面の記録は、別の体験記に分けて書いています。
加配の運用は自治体や園によって大きく違います。最新の正確な情報は、お住まいの自治体の窓口でご確認ください。
加配とは——保育士を手厚く配置する仕組み
加配とは、配慮が必要な子に対して、通常の配置より保育士を手厚くつける仕組みのことです。私が説明を受けたときは、「配慮が必要な子およそ2人に対して、保育士を1人加えられる」という形だと聞きました。
集団保育の中で、その子のペースや特性に合わせた関わりをしてもらいやすくなる——これが加配の大きな意味です。ただ、「マンツーマンで一人つく」とイメージされがちですが、必ずしも専属の一対一とは限りません。実際にどう運用するかは、所属する園によってさまざまです。
申請の流れ——相談から始まる
おおまかな流れは、次のようになります。
1. 自治体の窓口(区役所・市役所の保育担当や福祉担当)に相談する
2. お子さんの状況を伝え、加配を希望する形で入園を申し込む
3. 自治体・園が状況を確認し、配置の可否を判断する
私の場合は、10月ごろに区役所へ相談に行きました。療育機関に通っていたこと、クレーン行動(人の手を取って物を取らせる仕草)があったこと、発語が少なかったこと——そうした状況を伝えて、加配での入園を希望する形にしてもらいました。
「申請すれば必ず通る」わけではない
ここは、正直にお伝えしておきたいところです。
加配には、自治体の予算や保育士の人数といった事情がからみます。希望しても、その年度は通らないことがあります。実際、私も最初の年は入園がかないませんでした(はっきりした理由は説明されませんでしたが、予算や定員の事情だったのだろうと受け止めています)。翌年、もう一度挑戦して、ようやく入園できました。
「一度ダメだったから、もう無理」ではない、ということです。落選もあり得る前提で、早めに動き、必要なら再挑戦する——そういう心構えでいると、少し気持ちが楽かもしれません。
診断は必要?——未確定でも相談はできる
「診断がないと加配は受けられないの?」という疑問もよく聞きます。
加配の判断材料として、診断の有無や療育に通っているかどうかが見られることはあります。ただ、診断が確定していない段階でも、相談すること自体はできます。わが家も、はっきりした病名がつく前の段階から動いていました。
発達の気がかりがあるなら、「診断が出てから」と待つ必要はなく、まず窓口で相談してみる——それで十分だと思います。発達が気になり始めた段階での動き方は、「うちの子、なんか気になる」と思ったらにまとめています。
保活との関係——就労要件のこと
もう一つ、知っておくと混乱しないのが「保活」との関係です。
私が動いた当時は、認可保育園(市立など)の入園に、保護者の就労が要件になっていました。つまり、加配の希望とは別に、「働いていること(または働く予定)」という入園のハードルがあったのです。わが家も、入園までのつなぎとして認可外の保育園を利用した時期がありました。
ただ、ここは近年大きく見直しが進んでいる部分です。就労していなくても保育を利用できる仕組みが広がりつつあると聞きます(フルタイムでの長時間利用とは条件が違うかもしれません)。今どうなっているかは、必ずお住まいの自治体の最新情報でご確認ください。 私の体験はあくまで「当時はこうだった」という一例です。
いずれにしても、このあたりの動き方は地域差・時期差が大きいので、加配と保活はセットで、早めに窓口で相談しておくのがいいと思います。
まとめ
- 加配=配慮が必要な子に保育士を手厚く配置する仕組み。付き方は園・自治体で差がある
- 申請は自治体窓口への相談から。状況を伝えて加配を希望する形で申し込む
- 予算や定員の事情で、希望しても通らないことがある。落選を前提に早めに動き、再挑戦も視野に
- 診断が未確定でも相談はできる
- 認可園は就労が要件になる自治体もある。保活とセットで早めに
加配という仕組みがあること、そして「申請しても通らないことがある」現実。その両方を知っておくだけで、動き出しの心構えが変わると思います。
実際にわが家が加配つきの保育園で過ごした4年間の記録は、体験記のほうに書いています。制度の隣に、一つの家庭の実際を置いておきます。

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